- 育休中に対話の時間が取れず、夫婦仲が冷めていった経緯
- LINEで不満を伝えたことがきっかけで起きた感情の衝突
- 話し合いで判明したお互いの価値観のズレ
- 「過度な遠慮」が対話を遠ざけていたという気づき
- 今、意識して続けていること
育休中は「一緒にいる時間が増えるのに、夫婦仲は冷めていく」ということが実際に起こります。以前この記事で、対話の時間が構造的に取れず夫婦のすれ違いが増えていることを書きました。

あれから、我が家の夫婦関係には大きな動きがありました。この記事では、その経緯と、話し合いで見えてきたことを記録します。
きっかけはLINEで送った、自分の不満
なかなかまとまった話し合いの時間が取れない中、私は自分の中で不満を抱えきれなくなりました。いつ・どんなことに・どう感じていたかを一度整理して、LINEで妻に伝えることにしたんです。
私の中では、怒り→理解してもらえないことへの悲しさ→なんだかもうどうでもいいという投げやりな感情、という順で気持ちが動いていましたが、「このままでは自分にとっても子どもたちにとっても良くない」と思ったのが、行動を起こした理由です。
感情がぶつかり合った夜
LINEを送ってみると、実は妻も妻で私に対する不満を抱えていたことが分かりました。お互いに思っていたことにズレがあったこともあり、久しぶりに感情をぶつけ合う大きな話し合いになりました。
正直、その最中は苦しかったです。でも結果的に、相手が本当は何を感じ、何を考えていたのかを初めて知ることができ、話し終えた頃にはスッキリしていました。

喧嘩そのものは怖かったけど、あのタイミングで感情をぶつけ合わなかったら、きっとお互い不満を溜め続けていたと思います。
話し合いで分かった、お互いの価値観のズレ
一番の収穫は、私たち夫婦が育児に対してまったく違う価値観を持っていたと分かったことでした。
私:「ありがとう」がモチベーションになる
私は、世の中に「当たり前」なことはなく、あること自体をありがたいと思いたい、という価値観を持っています。やってもらったことには、夫婦や家族の間でも「ありがとう」を伝えたい。感謝の言葉をもらえると、それだけで報われる感覚があり、モチベーションにもなるタイプです。
妻:子どもの世話は「当たり前」、行動で返したい
一方で妻は、親になった以上子どもの世話をするのは当たり前のことだから、それに対して感謝されたいとは思わない、という価値観でした。やってもらったことには、言葉ではなく自分も何か行動で返していきたいという考え方だったんです。

感謝してないわけじゃないんだけどね。ただ「ありがとう」って言葉にするより、行動で返す方が自分にはしっくりくるタイプなだけで。
このズレ、どちらが正しい・間違っているという話ではありません。育児という同じ対象に向き合っていても、感謝の表し方に対する考え方は人それぞれ違うのだと実感しました。
着地点:言葉にする、ただし余裕がないときは大目に見る
話し合いの結果、私たちはこんな着地点に落ち着きました。
- 私はできるだけ「ありがとう」を口にする。それが自分の原動力になっているとはっきり伝えた
- 妻も感謝はしているので、できるだけ言葉にするよう意識する
- ただし夜間対応などで余裕がないときは、言い方がきつくなることを私も受け入れる
完全に価値観を一致させるのではなく、お互いの違いを知った上で、できる範囲で歩み寄る——これが我が家なりの結論でした。
「過度な遠慮」が対話を遠ざけていた
話し合いを通じて、もう一つ気づいたことがあります。それは私が「産後は寝れていないし疲れているだろうから、不満を伝えるのも申し訳ない」と過度に遠慮していたことでした。
一方の妻も、産前産後で私に対して思うところがありながら、タイミングがつかめず言えないまま鬱憤を溜めていたそうです。お互いの遠慮が、かえって対話を遠ざけていたのです。
今は思ったことは溜めずにできるだけ早く口に出すこと、ほんの少しの時間でも子どものことや家のことを話す機会を意識して作ることを心がけています。
夫婦は「異なる価値観を持った他人同士」
結婚して数年が経ち、相手のことを分かった気になっていました。でも今回改めて実感したのは、夫婦は異なる価値観を持った他人同士が作った共同体だということです。
出産や育休のような大きなライフイベントが起きたとき、この価値観の違いが顕著に表れやすいのだと学びました。
相手の価値観を尊重しつつ、自分が譲れないことはしっかり主張し、お互いが納得できる着地点を探していく。それが、育休を通じて改めて意識するようになったことです。
「産後クライシス」という言葉があるほど、よくあること
この経験をしてから知ったのですが、出産後2〜3年ほどの間に夫婦仲が悪化する現象には「産後クライシス」という名前がついています。2012年にNHK「あさイチ」で特集されたことをきっかけに広く知られるようになった言葉です。
ホルモンバランスの変化や寝不足によるストレス、育児・家事への関わり方への不満などが、夫婦仲が悪化する主な要因として挙げられています。
うちだけが特別に危うかったわけではなく、産後というのはそれだけ夫婦関係に負荷がかかりやすい時期なのだと、この言葉を知って改めて実感しました。
よくある質問
産後、夫婦仲が冷めるのはよくあることですか?
珍しいことではありません。睡眠不足や生活リズムの変化で、お互いに余裕がなくなり、対話の時間が構造的に取りにくくなるためです。我が家も育休の折り返し時点で対話の時間が取れず、すれ違いが積み重なった経験があります。環境要因が大きく、どちらかが悪いわけではないケースが多いようです。
夫婦で価値観が違うと分かったとき、どう向き合えばいいですか?
完全に一致させようとせず、お互いの違いを認めた上で、できる範囲で歩み寄る着地点を探すことが現実的だと感じています。我が家の場合、感謝の表し方(言葉で伝えたい vs 行動で返したい)という価値観の違いが判明し、お互いが少しずつ歩み寄る形で解決しました。
夫婦の対話の時間を作るにはどうすればいいですか?
「まとまった時間」を作ろうとすると難しいことが多いので、ほんの数分でも子どもの様子や家のことを話す機会を意識的に作ることが有効です。また、不満を溜め込まずに早めに言葉にすることも大切です。我が家は相手への過度な遠慮がかえって対話を遠ざけていたと気づき、意識を変えました。
まとめ
- きっかけはLINEで自分の不満を伝えたこと。結果的に大きな話し合いになった
- 判明したのは感謝の表し方に対する価値観の違い(言葉派 vs 行動派)
- 過度な遠慮が、かえって対話を遠ざけていた
- 今は溜めずに早めに言葉にする・短時間でも話す機会を作ることを意識している
育休は、夫婦それぞれの価値観が浮き彫りになる時期でもあります。同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。




コメント